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ブログでセミナー「ちっちゃいDX、やってみました」パート2

パート2「日本の中小企業のDX、現状を見ます」

 パート1はウェブ講座サイト Edx で受講したDXの講義をまとめることで完成しました。パート2も他人のふんどしで相撲をとっていきます。

 2021年に公開されたIPAの「DX白書」を見ていきます。

遅れているジャパン

 最初の話題は「日米のDXへの取り組み状況」です。日本はアメリカと比べたらかなり遅れています。下のグラフを見てください。右側の水色がDXに取り組んでいない割合ですからね。一番右ベージュはわからないというのだから、やっているわけがありません。

 ビジネスはスピードが大事なんて日本人が言っても説得力ありません。だってDXで後れを取っていますからね。スピードが大事なんて、本気で言ってるのかよと言われてしまいます。(図表はすべて「DX白書」からの引用です)

日米のDXへの取組状況

人材がいない?

 日本ではDXを推進するリーダーがいないといってDXが進まない理由にされているようです。リーダーはどんなひと?

図表13-1 日本でDX推進のリーダーに必要なのはリーダーシップ

 上のグラフを見ると、日本で突出しているのが「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」「実行力」とあって、リーダーシップがもとめられています。

 でも待って! DXは経営者が主導して進めるものです。「DX白書」でも言っています。経営者がリーダーシップを発揮したら、DXのリーダーにはあまりいらないのでは? 経営者に人材はいるかというと、下のグラフからするとダメかもしれません。

 そういうことで、アメリカとの乖離が起きているのでしょうね。日本ではDXをIT部門に丸投げしているのかもしれません。

 人任せにするなと思います。そんなだからDX進まないのでしょうね。

どういうことだ?

 アメリカでも評価基準があるの15.4%だけです。日本なんて1.7%。リーダーのあるべき姿なんて言いながら基準はないというのは解せません。アメリカでも割合がすくないというのが不思議。なんでも基準作って評価していそうなのに。

これが原因?

 高齢化は中小企業の社長の間でも起きています。2018年で6割近くの社長が60以上です(中小企業白書2019年度版)。

 60代70代の社長は、長年実業にたずさわっていて仕事でパソコンを使うこともなかったでしょうから、パソコンのことはわからんということになるでしょうし、もしいたらIT担当に任せたと言うことでしょう。

 日本の中小企業のDXは、事業承継とセットで進めることも必要かもしれません。