経営コンサル・中小企業診断士のホワイトペーパー

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中小企業診断士になって3年目にやったこと

 中小企業診断士に登録して3年目、2021年5月登録だからまだ3年目が終わっていません。

 中小企業診断士が本格的に動き始めるのは5月、支部大会も5月ということで、4月は動きがほとんどない季節です。だからということもないのですけれど、今なら余裕があるかと思って書くことにしました、中小企業診断士3年目のまとめ。

3年目の挑戦、会社を作った

 司法書士を目指して勉強しながら司法書士事務所で働いていたことがあります。会社設立の登記の書類作成、登記手続きを補助者として経験しました。

 時間がたって記憶もあいまいですけれど、やれるだろうということで独力で会社設立の登記に挑戦しましたよ。

 ITが発達して便利になりました。手続きはほとんどネットで完結します。印鑑登録だけ紙で郵送しました。

 

 はんこ作りからはじまりました。8,000円ちょっとをかけてネットで注文しました。はんこができてしまえば、あとはデジタルで書類作成です。

 問題が発生しました。電子署名ですアドビでやらないといけないみたい。あと、ICカードリーダーも必要っぽい。ということで、アドビのサブスクを契約し、カードリーダーの安いやつを購入しました。

 いま気づきました。アドビとカードリーダーの費用を会社に請求しなかった。よしとします。

 あとは法務局が配布しているアプリを使って登記申請です。登録免許税は6万円。合同会社にしたから定款認証は不要で、アドビとカードリーダーを除けば、会社設立費用は6万円だけでした。資本金は、手元からなくなるわけではないからカウントしていませんけれど。30万円を資本金として銀行にいれましたよ。

 

 会社設立登記だけでは終わりません。税務署だの市役所だの、年金事務所だのに手続きが必要です。これも一括で各所に申請できるようにシステムができています。じつは設立登記も一括でできたみたい。一括のシステムあるなら統合してくれればよかったのに。私は登記とほかの申請の2回に分けて手続しました。

 役員報酬をゼロにして、年金事務所と税務署の源泉徴収に関する手続きはなしにしました。

 忙しくて会社のことは放置していたものだから、3月も終わりになって会計の処理を1年分やるはめになりました。といっても、売上は件数も額もすくなく、費用も交通費と通信費がメインで、なんとかなったと思います。

 3月にはいってからクレジットカードを作ったり、税金でとられちゃうならパソコン買うかとかバタバタしました。

 会計ソフトはクラウドのマネーフォワードにしました。

3年目の挑戦、保証協会の専門家派遣

 城北支部メーリングリストでオープンに情報を公開してくれます。支部へくる募集案件は公募します。応募が多かったときは支部への貢献度なんかを考慮に入れて決めます。案件によっては経験の浅い人向けといって優先してくれるようです。

 私の場合で言うと、広報部の活動に参加していて、城北プロコン塾の卒塾生というところが評価されます。

 

 2年目は東京都の飲食業の専門家派遣をやりました。3年目はステップアップで保証協会の専門家派遣に登録しました。信用保証協会の案件はすこし高度なのですけれど、2023年度の新規募集で専門家として登録されました。独力で経営改善のコンサルをやるときがきましたよ。

 2023年度の実績は5件でした。

 しばらくは案件に応募してもアサイン(案件を割り振られること)されなかったのですけれど、アサインされたら集中してしまいほどんど5件重なっていました。

 応募しつづけていると、公平に割り振ろうということでいつかはアサインされます。そういう風に聞いていたもので、とりあえず応募とやっていたら集中してしまったわけです。

 5件の内訳は、ピンポイントという3回訪問するコースの案件を2件、トータルという5回訪問するコースの案件を2件受託しました。1件はその手前のコーディネートという段階で終了しました。補助金を利用したいとのことだったのですけれど、希望にあう補助金制度がなかったからです。

 経営改善がメインのコンサルですから、どうやって売り上げを増やしたらいいんだってところが重要です。私はコンサル先の現場について知見はないし、現場を改善するためのノウハウもありません。戦略部分です、私の主戦場は。

 売り上げをどうやって増やすかという点でいえば、戦略、マーケティングが出発点になりますから、私向きともいえます。どうにか5件をこなして、クライアントのお役に立つことができたと思っていますよ。

 保証協会の案件で経営改善計画を作成するのは大変ですけれど、中小企業の経営改善に貢献できてやりがいがあります。4年目は保証協会の専門家派遣をメインに取り組みたい。

認定支援機関をとった

 補助金申請に認定支援機関の支援を受けて事業計画を作成せよという条件がついていたりします。405事業は認定支援機関と共同申請が必要です。認定支援機関をとっていないと仕事の幅が制限されます。

 というわけで、2年目だったかな、認定支援機関をとろうとしました。でもはじめはダメでした。どういうことかというと、研修を受けてテストに合格することで認定支援機関がとれるのですけれど、研修の募集定員がすくなくて競争なのです。

 私は群馬に住んでいますから、一番ちかくで研修を受けようとすると中小企業大学校の東京校になります。ですが、メール受付の競争がはげしすぎます。受付開始時間ちょうどにメール送信してもキャンセル待ちになってしまう。自分の番までキャンセルにならず研修を受けられないということになる。

 こういうトラブルには慣れています。仙台校で受ければいいやと決めました。仙台校は1年中募集しています。年に1回しか研修しませんけれど。ファックスしたら届いたと連絡があって、研修の日がちかづいたらお知らせがきて受けられることに決まりました。

 会場は宿泊所が併設になっていてお安く泊まれます。仙台は遠いもので、前泊に最終日も泊まることにしてワガママ旅行とシャレこみました。そんなよいものではないのですけれどね。

 

 仙台に住んでいたこともあって、ひさしぶり懐かしいと思ったかというと、まったく。だって仙台校は仙台駅からさらに30分いったところですから、乗換えで仙台駅に降りただけです。駅の様子もかわっていました。

 研修は2日間、事例の経営改善計画を作成するというもの。チームでの作業もあるのですけれど、最終的には自分の経営改善計画案を作成します。案を提出すると、最後のテストで10点ゲタをはかせてもらえます。たぶんいらなかったけれど。

 東京協会のお知り合いも一緒だったりして、そこそこ快適に研修を受け、認定支援機関をとるハードルを飛び越えました。

 よし、今の私は認定支援機関です。

4年目はどうする?

 4年目には勉強したいと思っていて、実務従事でベテランの診断士から教えを受けたい。

 私は現場のことを知りませんから、上流工程というのか、戦略とかマーケティングの部分で勝負しようと考えています。

 中小企業支援の場合は差別化戦略です。規模が小さいから、効率化してコストリーダーシップ戦略、価格競争に勝つなんてことは考えられません。

 どうやって差別化するか、できるかが問題です。むづかしい。差別化のための道具としていろいろな理論やらフレームワークを勉強しなおしたい。というわけで、4年目は勉強の年とします。